相次ぐ釣りの事故を教訓に、今私たちができること
今週も釣りに行けませんでした。
ですので、最近の釣りの話題からひとつ。
12月に入ってから、北海道や茨城で釣り人の事故が相次ぎました。
12月11日には、釣り人の乗ったボートが転覆する事故、
12月13日には、鹿嶋港の堤防で釣り人が行方不明になる事故です。
今回のケースは立ち入り禁止区域で起きた事故のようですが
釣りOKの場所でも似たような事故が起きないとは言い切れません。
釣り人ならば、けして他人事ではない話だと思うのです。
私も以前、相馬港に釣りに行ったときにヒヤッとした経験をしました。
その日は、台風が通過した何日か後のことでした。
海にウネリは残るものの、堤防が波を被るほどは荒れていません。
釣りは可能だろうと判断し、いつものポイントへと向かいます。
もうすぐポイントというところで、目の前を波がザブーン。
くるぶしぐらいまでの水量の水が、堤防を越えて反対側へ流れました。
それを見て、私は怖くなってUターンして帰りました。
あのまま歩いていけば、波に足をさらわれていたでしょう。
こういう経験をした方は、釣り人なら少なからずいるはずです。
堤防ではなくサーフであっても、引き波に足とられれそうになったり
波を被ったことがある人もいるはずです。
釣りは常に危険と隣り合わせという認識を持たないといけません。
当たり前といわれればそれまでなのですが。
常に注意していたとしても、落水するかもしれません。
堤防の場合、落水したら一人で上がるのは無理です。
ですので、ライフジャケットは着用しましょう。
ライフジャケットを身に付けていても絶対に安心ではありません。
水中に長くいると、溺死でなくても体温の低下で命が奪われます。
ライフジャケットは、あくまでも一時的な安全策と考えましょう。
労働災害の経験則のひとつに、「ハインリッヒの法則」があります。
どんな法則かといういと「1:29:300」。
つまり、1件の大事故の背景には29件の軽微な事故があり、
300件の気付かない異常が起きているという法則です。
釣りの最中ヒヤッとした経験は、29件のうちの一つかもしれません。
ヒヤッとしたときは、その行動を振り返ってみることが大事です。
最近は、SOLAS条約によって港の釣り場が減ってしまいました。
そこにきて、事故予防という感じで立ち入り禁止の堤防が増えています。
個人的にはとても寂しいことなのですが、
事故が起こると責任問題になりますので、仕方ないかとも思います。
今、私たち釣り人にできることとは何でしょう。
ルールを守り、危険を常に認識した行動することでしょうね。
自分の身を守るだけでなく、釣り場を減らさないためにも。
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