震災から3ヶ月経った相馬港周辺

ザキ

2011年06月21日 11:23

6月18日の朝練後、相馬へ行ってきました。
震災から3ヶ月経った相馬港周辺をレポートします。

毎年、5月のGWに常磐道を通って相馬へ行っていたのですが
今年は福島第一原発の事故により富岡から先が通行止めに。
なのでGWを外して今回行ってきました。

妻の実家の震災によるダメージは栃木と同規模ぐらいでしたが
田んぼは津波による海水が流れこんできました。
新地の火力発電所の脇に地蔵川という川が流れているのですが
そこに入り込んだ津波が水路を通って田んぼまできたようです。
ちなみに、発電所から妻実家までは直線距離で4キロ弱あるのですが。


それでは、レポートです。
画像は拡大できますので、クリックして大きくして見てください。


まず、カネヨ水産あたりから大洲方面を見た松川浦の様子です。

道路はかなり整備されましたが、浦の中の船や車はそのままのようです。



「どんこ」さん脇を坂の上まで上がり、海水浴場方面を見ています。

震災当日、下のお墓までがれきと津波が駆け上がってきたといいます。
どんこ店長さんの3月31日のブログに同じ場所からの画像があります。
比較してみてください。がれき撤去が進んでいます。
http://blog.livedoor.jp/doncodonco/archives/1454091.html



同じアングルで堤防をズームアップしてみます。

見える堤防は、松川水路の波止堤防とその奥が東堤防です。
左側に見える2階の窓も津波で壊れたのでしょうか。



みなとや前の旧魚市場から松川大橋を見ています。

建物は基礎以外何もありません。
聞いた話では、松川大橋の1メートル下ぐらいまで津波がきたそう。



松川大橋の下をくぐって水路の浦防を見ています。

浦坊は破壊され、その先に見える東防も破壊されています。



東堤防の上に船が乗ったままです。

東堤防は低いところでも水面から3メートルぐらいはあるはずです。



らくがき防と漁連タンク前です。




原釜海水浴場から「どんこ」さん脇の坂の頂上を見ています。




原釜海水浴場に南にあるポートセンターです。

2階まで浸水したのがわかります。
海面から10メートルぐらいあるでしょうか。



市街地方面に戻って、6号バイパスです。

津波はここまでがれきを運び、橋の下をくぐってさらに西へ流れました。



新地火力発電所から3キロ強の地点の田んぼの中の道路。

この道路は津波で完全に冠水し、がれきを運んできました。



以上、相馬港周辺を1時間ほどで回った範囲の情報です。


今回、どんこ店長さんに当日のことをいろいろ話していただきましたが
想像以上の津波の威力に驚いたそうです。


地震直後、相馬地方の津波の高さの予想は3メートルだったそうです。
後に7メートルに修正されたのですが、地震直後に停電したので
ラジオ等で常に情報収集してなかったら気付かなかったかもしれません。


津波の高さを知っても威力までは想定できません。
なにしろ、過去に経験したことのない津波ですから。
もし自分が海で釣りをしている最中に地震にあったら
ちゃんと逃げられるかどうか、検証する必要があると思いました。


現在相馬市では、避難所を閉めて仮設住宅の入居が始まりました。
少しずつですが、復興へ歩みつづけています。
その歩みを止めないように、何かしらの支援をしなければと思いました。


簡単ですが、レポートでした。


あなたにおススメの記事
関連記事